空き家活用の話16

本日も本ブログにアクセスいただき、ありがとうございます。

 

弁護士・税理士の鳥光でございます。

 

職業柄、通勤以外の場面においても、電車で移動することがしばしばあります。

 

都心部以外を走行している際、特に住宅の多い地域で窓の外を眺めていると、空き家なのではないかと推察される建物が見えることがあります。

 

そのような建物が駅の近くにあることもあり、仮に本当に空き家であったとすると、個人的にはもったいなさを感じることもあります。

 

経験上、次のような特徴がある建物は、空き家である可能性があります(もちろん、何らかの事情を抱えた方がお住まいの可能性もあります)。

 

①ツタや草木が建物や敷地内で伸び放題になっている

②塀や窓が破損している、金属製の外壁がボロボロに腐食している

③常に雨戸が閉まっている、玄関ドアが板などで塞がれている

 

①は、個人的にはもっとも典型的な特徴であると考えております。

 
特に、玄関を草木が覆いつくしている場合、出入りが長年なされていないということになります。

 

②については、住人がいるものの単に修理ができない事情があるということも考えられますが、住居の機能を著しく損なった状態のままであるのは、住居として使用されていない可能性があります。

 

③については少し特殊ですが、近隣の方が当該建物が空き家であることを知っていて、防犯のために外側から雨戸を閉めたり玄関ドアを塞いだりしたという可能性があります。

 
実際、私が管理した空き家のひとつは、玄関ドアが施錠されていない状態であったので、釘で打ち付けられていました。

 
おそらく最後の住人の方が、施錠をしないままお亡くなりになり、そのことを知った近隣の方がご厚意で防犯のために玄関ドアをふさいでくれたのだと思います。