【受験シリーズ】1 イントロダクション

今年は,コロナウィルスが様々な場面に影響を及ぼしています。

 

弁護士の大半がかつて受験した,司法試験の日程も延期されました。

 

司法試験に関するセンセーショナルな話題が持ち上がったことを機に,受験生時代の私がどのような勉強をしていたかを,順次紹介していきたいと思います。

 

それというのも,私は法曹全体の中においては,客観的に見て相当程度少数派に属していると思います。

 

私は理工学部出身で,もともと物質・材料の研究者を目指していました。

 

諸事情により研究者になることをあきらめ,理工系の大学院修了後,民間企業に就職して8年間,法律との関係は希薄な仕事をしておりました。

 

その後,仕事を辞めてロースクールに入り,司法試験を受験して弁護士になったという経緯があります。

 

そして,ロースクール生であった頃の私は,相対的に以下のようなハンデを背負っていました。

・法学部出身でなく,法律に対する馴染みが全くない(俗に「純粋未修者」と呼ばれます)

・他の受験生と比べて年齢が高く,相対的に体力,記憶力,思考力が劣る(大半が20代であったが,私は30代)

・生活費含めすべての費用を自分の貯金で賄っているため,資金的余裕が少ない

 

このような3重苦の条件下においても,1回で司法試験に合格することができました。

 

次回以降,仕事を辞めてロースクールに通うための資金の作り方から,実際に司法試験を受験するまでのことを紹介していきます。