令和3年3月になりました。
弁護士法人心の鳥光でございます。
今回は受験シリーズの8回目です。
司法試験の勉強をするにあたって、私が実践していた考え方と勉強法について紹介いたします。
1 成功者のマネをすることが基本
司法試験に限らず、ビジネスの世界でも重要視されている鉄則として、「成功者のマネ」をするという考えがあります。
まずは、外観からわかる形のマネから入ります。
形をしっかりマネをすることを続けているうちに、その背景にある考え方を理解することができ、自分の能力も上がっていくという流れになります。
2 司法試験の勉強においての「マネ」
では、司法試験の勉強においては、実際には何をすればよいのでしょうか。
まず、司法試験における成功者とは、超上位合格者です。
具体的には、各分野において、一桁の順位の得点をとった人です。
超上位合格者の再現答案は、受験予備校が出版している過去問集に掲載されています。
私は、一通り司法試験の範囲の講義が終了した時点から、これら超上位合格者の再現答案をひたすら写経していた時期がありました。
朝から晩まで10時間くらい書き続けていました。
一見バカなやり方に見えるかもしれません。
私も初めは辛いだけでした。
ところが、1週間くらい続けると、超上位合格者の考え方が理解できてきます。
なぜ今回の事案においてこのような問題提起をするのか、なぜこのタイミングでこの規範を出すのか、なぜこの事実を指摘するのか、なぜこの順序で論証するのか、ということを身体で覚えることができるのです。
その結果、一回で合格することができました。
3 写経はほかの場面でも使える
私は民事訴訟法が非常に苦手でした。
民事訴訟法は、用語の定義を理解することが非常に重要な科目です。
そこで、基本書や、受験予備校の教材から、用語の定義をひたすら抜き出してノートに書き続けることをしました。
これを行うことで、模試や本番でも、定義をスラスラと書くことができるようになり、A評価で合格することができました。