【受験シリーズ】6 ロースクールの講義とのバランス

12月になりました。

 

今年はコロナウィルスの流行という特殊な出来事があり,日常生活においても,経済活動においても,これまでとは全く違った対応を求められる1年でした。

 

弁護士法人心の鳥光でございます。

 

今回は受験シリーズの6回目です。

 

ロースクールに通っている場合,当然ですが必修の講義がたくさんあります。

 

通常,出欠の確認も厳格に行われ,出席日数が足りないと大幅に減点されたり,定期試験の受験資格自体を失うということもあります。

 

そして,予習課題なども多く,答えられないと減点され,これが原因で落第・留年につながるケースもあるため,講義の準備に多くの時間を費やす必要があります。

 

そこで,私がどのようにしてロースクールの講義と司法試験で得点を取る訓練を両立していたか,概要を紹介します。

 

1 物理的に出席することは必須
出席とは,講義が行われる教室に,物理的に自分の身体を置き,名前を呼ばれた時に返事をすることです。

 

これにより出席日数がカウントされます。

 

出席日数という数字が足りなければ,定期試験が受けられなくなることがあり,ロースクールを終了できず,結果として司法試験の受験ができません。

 

この観点から,出席日数という数字を作ることは極めて重要です。

 

2 自分が回答する部分を予測して用意しておく
講義は,教授や講師が生徒をあて,あてられた生徒が回答するという形式のものが多いです。

 

完全にランダムであてることもありますが,多くの場合,席の順や学籍番号順など,一定の法則に従ってあてられます。

 

そのため,いつ,どの課題について自分があたるかを予測し,自分があたる回の課題は重点的に準備しておき,それ以外の期間は答案練習や短答式試験の練習を重点的に行うという切り替えをすることで,講義対策と司法試験で点数を取る訓練の両立ができます。

 

3 未修1年生の時は講義に徹する
未修1年,特に法学部卒でない未修者は,どのみち何もわかっていないため,1年目は講義の予習復習に徹した方が良いかもしれません。

 

私自身そうしていました(というより,それで精一杯でした)。

 

法律用語の定義や,重要判例の中でも誰でも知っているべきものを中心に扱うので,ここを固めておくことは2年目以降に活きてきます。

 

法学部を卒業した人曰く,未修1年の講義は,学部であれば3年かけて行うことを1年で詰め込んでいるとのことですので,2年目以降に合流する既修者と渡り合うためにも,未修1年の基礎固めは重要です。